(特集)プラトン正多面体

ソクラテスの弟子でありアリストテレスの師匠である古代ギリシャ哲学者プラトンは現実世界が土、水、空気、火このように4元素で成り立ったという元素論を主に主張した。

プラトンはこの元素がそれぞれ正六面体(頂点8個),正二十面体(12個),正八面体(6個),正四面体(4個)の形状をしていると見た。 ここに正十二面体を加えてただ五個だけの正多面体が自然に存在してこれを ‘プラトンの正多面体’と呼ぶ。

このように古代から知られているこの五種類正多面体とここで派生する多面体は現代にきてナノ粒子の構造と関連して新しく注目されている。

原子や分子が集まって塊りを成した‘クラスター’を研究する物理学分野が‘クラスター物理学’だ。 30余年前にすでにナノメートルの大きさのクラスター、すなわち‘ナノクラスター’(便宜上‘ナノ粒子’とも呼ぶ)に対する研究が始まったこの分野では今でも少なくない科学者が最新ナノ科学技術を研究している。 そういうこともあって、現代になっても研究者の間ではプラトン正多面体が時々関心事となる。